スペース・マウンテン制作秘話|夢の宇宙旅行と41年の歴史に感謝を込めて
東京ディズニーランドの開園当初から愛されてきた「スペース・マウンテン」。暗闇の中を猛スピードで駆け抜けるスリル、宇宙旅行を疑似体験できる演出は、世代を超えて多くのゲストを魅了してきました。ここでは、その誕生の裏話と進化の歴史、そして2024年に幕を閉じるまでの歩みを振り返ります。
宇宙ブームから生まれたアトラクション
1970年代のアメリカは、アポロ計画の成功や『スター・ウォーズ』などSF映画のヒットにより、まさに宇宙ブームの真っ只中でした。ウォルト・ディズニー社は未来をテーマにした新しいライドとして「スペース・マウンテン」を企画。1975年にフロリダのマジック・キングダムに誕生し、その後カリフォルニア、パリ、香港、そして東京へと展開されていきました。
東京版の特徴
1983年の東京ディズニーランド開園時から設置されたスペース・マウンテンは、フロリダ版をモデルに建設されました。白く未来的なドーム型の外観は、昼は宇宙基地のような存在感を放ち、夜はライトアップされて幻想的に輝きます。暗闇の中を駆け抜けるコースター体験は、「宇宙旅行」を体感させる工夫が随所にちりばめられていました。
スリルを生む“暗闇”の仕掛け
実は、ライド自体の最高速度は約50km/hほどで、一般的なジェットコースターと比べても決して速くはありません。しかし、暗闇の中で先が見えないコースを疾走することで、体感速度は何倍にも膨れ上がります。星や惑星を模した照明、浮遊感を生み出す急旋回や落下など、すべてが「未知の宇宙を旅している」錯覚を生み出していたのです。
リニューアルと進化
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1983年:東京ディズニーランド開園と同時に導入。
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2007年:大規模リニューアルを実施。内部の映像演出が強化され、外観もより近未来的に刷新。
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2017年:「スター・ウォーズ:ハイパースペース・マウンテン」として期間限定で特別バージョンを公開。映画の世界観を体験できる特別演出が話題となりました。
こうした進化により、40年以上にわたり“宇宙旅行”を提供し続けてきました。
小ネタ・裏話
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東京版はアメリカ版よりもコースがやや短めだが、その分テンポが速く感じられる。
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一瞬だけ視界が開ける演出があり、広大な宇宙空間を疑似的に体感できる。
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実際にNASAの技術者が監修に関わった部分があるとも言われ、リアリティを追求していた。
クローズと新たな未来
そして2024年7月31日、スペース・マウンテンは41年の歴史に幕を下ろしました。東京ディズニーランド開園以来、数えきれないほどのゲストを宇宙の旅に連れて行ったこのアトラクションは、多くの人々の思い出に刻まれています。現在は新たな「スペース・マウンテン」建設計画が進められており、未来に向けたリニューアルが期待されています。
ありがとう、スペース・マウンテン
1983年の開園から2024年まで、41年間にわたり夢とスリルを届けてくれたスペース・マウンテン。
真っ暗な宇宙を駆け抜けたあの感覚、仲間や家族と一緒に笑いあった時間、初めて乗るときのドキドキ…。そのすべてがゲストにとってかけがえのない記憶となりました。
ありがとう、スペース・マウンテン。
また新しい姿で会えるその日まで。
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